兇人邸の殺人 屍人荘の殺人シリーズ 作者:今村 昌弘 東京創元社 Amazon 「剣崎比留子」シリーズの三作目。 クローズドサークルを扱ったミステリーだが。 少々、異質だと思うのは、 シリーズの軸が、超人研究を行う班目機関の解明を 目的としているためか、 ゾンビだの、予知だの、超人だのといった異世界が登場すること、 そして、剣崎と葉村の関係性に、何か落ち着かない空気感があること。 二人の、相手に対する想いが、 関係をいっそう、複雑にしている。 お互いの「ホームズ」であることと、 「ワトソン」であること。 それに、こだわり過ぎる感があって、まるで、共依存だ。 この二人の「想い」が、謎の解明に、 …