リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー(Richard Coudenhove-Kalergi 1894.11.16-1972.7.27)
オーストリアの政治家。父・ハインリッヒはオーストリア・ハンガリー帝国駐日特命全権大使。母・光子は日本人。東京に生まれる。 「汎ヨーロッパ主義」の提唱者。 著書『人間に敵対する全体主義国家』は、鳩山一郎によって翻訳され(『自由と人生』1952年)、鳩山一族の「友愛」の政治思想の源流となった。
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2019年11月1日 ウィーンのPAN・EUROPA事務所にて 本年5月、筆者はプラハとウィーンに、クーデンホーフ=カレルギー伯爵、Graf Richard Nikolaus Eijiro Coudenhove-Kalergi (1894〜1972)の足跡を訪ね、業績を偲んだ。 この“Eijiro”(栄次郎)とは、欧州連合(EU)構想の先駆けとなった「汎ヨーロッパ運動」を提唱した同伯の幼名で、すなわち、同伯は日本生まれ。母の青山光子は、クーデンホーフ光子 (1874~1941)として知られる。 明治10年代後半、少女だったミッコは紅葉館で奥女中として働き、行儀を見習った。紅葉館とは存外知られて…