(Georg Jellinek、1851年6月16日 - 1911年1月12日)
帝政期ドイツを代表する公法学者。当時のドイツの絶対主義的君主主義に反対し、国家権力の個人に対する絶対的な優位を説く思想を批判した上で、それに対する理論として、国家権力が国家という法人において憲法や法律で自己拘束されるという「国家主権説(国家法人説)」を展開した。その立場は法実証主義に連なるものとされているが、法の存在条件を社会的事実に求める英米的法実証主義とは異なる大陸系法実証主義に分類される。ワイマール時代の法学者『行政法』の著者ヴァルター・イェリネックは彼の子息。