本ブログのテーマは副題として書いてある通り「美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である」、即ち「芸術と信仰」である。だがこの頃は宗教色が強すぎると思っている。復活祭で一区切りをつけたい。 さて本日、四旬節第5主日の福音朗読箇所は「ラザロの復活」であった。キリストによって死は永遠の命へと向かう、その希望が告げられる。 この章でのイエスは「宮きよめ」の場面同様、感情を顕わにされる。心を傷め、悲しみ、涙をながし給ふ。私はイエス様のこうした側面が好きだ。イエス様は無機質な偶像ではない。愉しい時は笑うし(e.g.カナの婚礼)、悲しい時は涙を流すし、苦しい時には懊悩される。まさしく「人の子」なのだ。 だ…