突然 涙は わっ…と わく いまだに おそらく いまだからこそ 否定も肯定もしない 涙を かなしみだけで泣くのじゃない 今日も 救急車が立て続けにゆく 受け入れ先の病院が すぐに見つかりますように… こころ ざわつく 涙と浮かぶおもいは ただ いとしい という それに尽きる かなしい光景を 思い出さなくなっている いちばん最後のママの入院も ママはもう衰弱して何も言えなかったけれど 目で しっかりと 往診でお世話になった先生に ご挨拶するように 見つめてくれていた と 教えてもらった ああママだ… ママらしいっておもった 最初の入院となったその当日には 施設を後にする時 「ありがとうございまし…