劇中歌「Calling you」はあまりに有名。当時J-WAVEの「TOKIO 100」を聴いていた私は、毎週毎週ラジオから流れる「Calling you」に魅了され、本作のサントラ盤を購入し聴きこんでいた。音楽もストーリーもすっかり頭に入り、情景まで明瞭に思い描くことができ、まるで観たつもりになっていた。(今回初鑑賞) まず、見た目でキャスティングが素晴らしい。 アメリカの砂漠地帯にあるモーテル兼ダイナー兼ガスステーションを経営する女主人、ブレンダにキャロル・クリスティン・ヒラリア・パウンダー。乾いた大地に仁王立ちした彼女の棒のように細い足は、働きの悪い夫をはじめとする思い通りにならない人生…