ゴシック文学

ようやくここまで来た。 Ｑ）ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』についての詳細（世界各国でのリリースに関する情報、制作の背景、収録曲について1曲ごとの詳しい解説、リリースに対する反応）を解説してください。 収録曲についての解説は、作曲者、演奏やメロディの特徴、歌詞の内容についてもできるだけ詳しく解説してください。 ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』について、以下の詳細を解説します。 1. 世界各国でのリリース 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』は、1967年6月1日にイギリスでリ…

筆者近況 私事ですが、リアル仕事が新展開しまして、最近私・残響（筆者）は妙に忙しいのです。正直、この忙しさに少し引いてます。なので結局音系・メディアミックス同人即売会「M3-2024秋」に、8TR戦線行進曲でサークル参加が出来ませんでした。誠に申し訳ございません。 そんなわけでM3秋の新譜ですが、正直ここのところで、やっと少し落ち着いて聞くことが出来ました。情けないですね。この忙しさは前々から続いていて、結局M3春のあたりの音源感想が書けませんでした。うーむ。音楽愛好ブログとして情けないですが、でもやっぱり良い作品に触れて、感想を書きたい時は書かなくちゃね。 例によってネタバレがかなりございま…

はじめに 人間の本質とは何か。善悪の境界線はどこにあるのか。これらの永遠の問いに、20世紀アメリカ文学を代表する作家フラナリー・オコナーは、その鋭い洞察力と独特の文体で切り込んだ。彼女の代表作『グッドマン・イズ・ハード・トゥ・ファインド』は、一見何の変哲もない家族旅行の物語から始まりながら、読者を予想外の結末へと導く。この作品は、私たちが当たり前のように抱いている「善人」の概念を根底から覆し、人間の複雑さと矛盾に満ちた内面を鮮やかに描き出す。 オコナーの作品世界に足を踏み入れると、そこには単純な善悪の二元論では割り切れない、人間の本質に関する深遠な問いが待ち受けている。本稿では、この短編小説を…

アメリカ・メイン州の小さな街ルドロー．トラックが行き交う道路沿いに引っ越してきたルイス一家は新しい家に大喜び．だが，数日後，ペットの猫が轢死．近くにあるペット・セメタリー(動物墓地)の奥の"禁断の場所"に埋めると，なんと翌日猫は生き返った．日を置かずして幼い息子ゲイジがトラックにはねられ死亡．歎き悲しむルイスはこっそり遺体を例の場所に埋葬するが…． スティーヴン・キング（Stephen Edwin King）は，数々のベストセラー小説を世に送り出してきた多作な作家であり，その多くが映画化されている．しかしながら，彼自身が映画化作品に満足することは少なく，その理由の一つとして，映画が原作の細部や…

ティム・バートンの独特な映画世界 ティム・バートンは、その独特なビジュアルスタイルと暗くてファンタジックな物語で知られるアメリカの映画監督です。彼の作品は、ゴシック的な要素とポップカルチャーを融合させた独自の世界観で観客を魅了し続けています。 ゴシック的世界観の特徴 バートンの映画に見られるゴシック的世界観は、以下のような特徴を持っています： 暗く、陰鬱な雰囲気 歪んだ建築物や風景 モノクロームや暗い色調の多用 超自然的な要素の導入 死や孤独のテーマ これらの要素は、『シザーハンズ』や『スリーピーホロウ』などの作品で顕著に表れています。バートンは、現実世界とファンタジーの境界を曖昧にすることで…

破壊があったところには、必ず再生が伴う。ギリシア神話のポセイドンとアテナは不仲であったと考えられている。それぞれ互いに、インチキであると言ったり、荒くれものと言ったりと睨み合うような仲だった。オデュッセウスの処遇を巡っては、アテナは彼を助け、一方でポセイドンは行く先々で邪魔をして海を放浪させた。しかしながら、時に協力する関係でもありえた。ポセイドンが大海の力で建物や船を破壊し飲み込んでも、アテナが必ず再建した。知恵を司るので、建設や造船などは簡単な仕事だったのである。世界は壊されたまま終わることはない。この「破壊と再生」は中世のノルマンディーやイングランドで流行した騎士道ロマンスにおいては王道…

ゴシック小説といえば、ウォルポールの『オトラント城奇譚』（１７６４）、ラドクリフの『ユドルフォの謎』（１７９４）や『イタリアの惨劇』（１７９７）、メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』（１８１８）、ロバート・マチューリンの『放浪者メルモス』（１８２０）などが挙げられるが、これらのゴシック小説には幽霊が出没する古城、迷路のような回廊といった舞台装置、あるいは超自然現象といった仕掛けがつきものである。（小川公代『ゴシックと身体』松柏社、2024） こんばんは。ケアのつもりが執着になってしまうとか、教育はケアであるとか、ケアはめんどうくさいものだから統治や「叱る」に走りやすいとか、ケアの倫理は文…

暑くなったり寒くなったりしつつ早いもので世の中は新年度ですが、まだまだ旧年度の新刊が睨みを利かせています。年度の切れ目など、人類そして宇宙の歴史の前では何の意味も持たぬ区切りにすぎない……人類の営みとは……などと紋切り型の詠嘆をたわむれに捻りつつ、2024年3月の気になる新刊をどうぞ。 嘘つき姫 作者:坂崎かおる 河出書房新社 Amazon 2020年より、SFを中心とした様々なコンテストに入賞してきた新鋭の初の単行本が登場。岸本佐知子・小山田浩子・斜線堂有紀という豪華作家陣が推薦コメントを寄せている。 しをかくうま (文春e-book) 作者:九段 理江 文藝春秋 Amazon 今年2月に『…

メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ アテナ・クラブ (新☆ハヤカワ・ＳＦ・シリーズ) 作者:シオドラ ゴス 早川書房 Amazon 個人的評価★★★★★ アテナ・クラブシリーズの最終巻 モリアーティー教授に誘拐されたアリス（メイド）は実は特殊な力を持っていて、それは古代エジプトの女王の復活にも関わっていた！ ヴィクトリア女王への陰謀をたくらむモリアーティー教授たちを止める＆アリス・ホームズを救出すべく動き出す。 前巻の終わりを見る限り、「モリアーティー教授がラスボスか～、やっぱホームズが絡んでくる作品でどうしてもそうなっちゃうのかな～」とか思ってたら、かなり予想外の展開に！！ 基本…

メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 ２ブダペスト篇 アテナ・クラブ (新☆ハヤカワ・ＳＦ・シリーズ) 作者:シオドラ ゴス 早川書房 Amazon メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 1ウィーン篇 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者:シオドラ・ゴス 早川書房 Amazon アテナ・クラブシリーズの第２弾 分量が多いからか、ウィーン篇とブタペスト篇に分かれて出版 メアリ・ジキル（ジキルとハイドのジキル博士の娘） ダイアナ・ハイド（〃のハイドの娘） ジュスティーヌ・フランケンシュタイン（フランケンシュタインの娘） ベアトリーチェ・ラパチーニ（ラパチーニの娘） キャサリン・モロー（モロー…