インド東岸のほぼ中央に位置する港市。コロマンデル海岸の北部の中心として16世紀後半から18世紀にかけて栄えた。特に17世紀には、ベンガル湾沿岸各地の港のみならず、紅海、ペルシア湾の諸港との間にも交易関係を持ちつつ、一大国際交易港として繁栄した。 ゴールコンダ王国の勃興 マスリパトナムの台頭 「王の船」による紅海方面との交易 スルターン・アブドゥッラーの訪問 年代記が伝える繁栄 ペルシア湾方面との交易 ベンガル湾沿岸・東南アジアとの交易 関連人物 参考文献 ゴールコンダ王国の勃興 16世紀前半、バフマニー朝がヴィジャヤナガル王国などの侵攻で衰退し、同朝の勢力はインド東岸から後退していた。 153…