月島基回。月島は初恋相手をいつまでも慕っており鶴見中尉にその恋心を弄ばれたことで疑念を抱いていた。 鶴見中尉は自分のためなら汚れ仕事を厭わない腹心を作るために甘い嘘をつき他者を利用していたから。 そのような状況の中、谷垣は女に子どもを産ませ第七師団から外れマタギとして自立の道を歩もうとしていた。 私情による軍からの離脱を認めれば規律違反となり軍紀が乱れる為許せるものではない!と表面的には描かれた。 だが月島は初恋をいつまでも引き摺っている純粋な所があり女と幸せになる谷垣を許せなかったのかもしれない。 しかし谷垣の娘の出産を一緒に手伝い、鯉登少尉の善性に触れたことで、月島軍曹に変化が訪れる。 谷…
戦争において兵士の殺人への抵抗感を払拭できるのは愛だと気付いた鶴見が甘い嘘で腹心作りをするようになる話。 その一方で元々殺人への罪悪感が無く戦後のPTSDにも無縁な戦士適性に優れた強い人材も中には存在することに気付く。 そういった強い戦士であったのが宇佐美であり、だからこそ鶴見は彼を重用していたのであった。 宇佐美と鶴見は同じ新潟出身であり、柔道の道場において兄弟子と弟弟子との関係性にあった。 宇佐美は貧農の子弟であったが柔道に強く、鶴見に認められることこそが、彼の存在意義だったのである。 一見すると宇佐美は第二師団の将校の息子と良好な関係を築いていたかに見えた。だが笑顔で怨恨を隠していたのだ…
妄想ヒグマ囚人・松田平太師匠回。視聴者にミスリードさせるホラー演出が行われる。 砂金掘りの松田平太は家族と共に砂金掘ってる設定だが、実はそれは平太の頭の中の話。 最初から平太は一人芝居を演じているのだが登場キャラ達は誰も構わずに話を進行する。 そのため視聴者にはまるで本当に平太が家族と一緒に砂金を掘っているかのように見せられる。 最後にようやく杉元からツッコミが入りず頭巾ちゃんの絵画で示され門倉から解説が行われる。 漫画連載の時、最初良く分かんなくて何回か読んだ 北海道に戻った杉元たちは雨竜川の砂金の話を聞く 松田平太の頭の中を視聴者に見せるギミックであり、杉元達には何も見えてない 今回は平太…
アシㇼパさんを勝手に神聖視し救いを齎す信仰の対象として見てきた杉元は白石に説教され考えを改める。 アシㇼパさんはアイヌ民族独立戦争の指導者になる道も、日常に埋没して民族問題から目を背ける道も否定する。 金塊がアイヌのために使われる第三の道を模索することをアシㇼパさんは決め、杉元はそれを信じることにする。 樺太編ではお互いをお互いが思う故に擦れ違っていた二人だが、こうして更なる親愛の念を深めたのであった。 アシㇼパさんは杉元が自分のために獅子奮迅する姿を見て、道理があるなら自分も一緒に地獄に落ちる覚悟を決める。 樺太編で擦れ違っていた杉リパがお互いを尊重して更なる親愛の情を深めた! アシㇼパさん…