「メンバーとはどんな存在ですか」――ファンとしてグループアイドルのインタビューを約30年追いかけてきたが、この質問はどの時代でも変わらない定番である。そしてアイドル側のこの答えもまた、長らく不変だったりする。 それは「メンバーはメンバーで他に例えようがない」というものだ。 「「メンバーどうし仲がいいとか悪いとか、そんなことは他人からどう見られてもかまわない。ただ、ステージの上では俺たちは死にもの狂いでやってきたという自負がある。そのときのメンバーというのは、友だちも兄弟も及ばない、それ以上の特別な存在なのだ」 (諸星和己『くそ長~いプロフィール』主婦と生活社、2004年) 「言葉で説明のしよう…