The Hills Have Eyes
トレイラーの事故のため、砂漠のド真ん中で立往生する一家。だが核実験場にほど近いその荒地には、突然変異を起こした野蛮な食人一族が住んでいた……。渇いた手ざわり、常軌を逸した暴力、孤立した人々と、W・クレイヴン版「悪魔のいけにえ」と思えるような作品で、禁断の地で遭遇する突然の恐怖を描いているが、これは“文明”と“非文明”を象徴するふたつの家族の一大攻防劇とも言える。全米ではセンセーションを巻き起こした作品だったが、日本での公開は遅れに遅れ(「悪魔の丘」や「虐殺のはらわた」という邦題候補もあった)、「サスペリア」「サンゲリア」などに続くカタカナ5文字タイトル(パンフによるとギリシャ神話の火の怪物を指すらしいが、それを言うならサラマンドラ……)となり、映画と何の関係もない“ジョギリ”なる改造牛刀を宣伝のポイントに仕立てようやく陽の目を見た(ちなみに配給は全て東宝東和)。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9163
2006年に『ヒルズ・ハブ・アイズ』としてリメイクされ、オリジナル版よりも上出来との高評価だった。