昨年の秋、ある雑誌でベイルートの新作 『The Rip Tide』 の簡単な紹介を読んで、非常に興味をそそられた。実はもう随分長い間、海外発のバンド・ミュージックにがっかりすることが多くなっていて(僕自身の嗜好の問題なのですが...)、頻繁に足を運んで新作をチェックするという感じでもなくなっていた。ましてやインディーズ・レーベルだったこともあり、サードアルバムにして存在すら知らない状態だった。 「吹奏楽のサウンドを中心に据えたロックバンド(一応ロックに分類されてる...)。才人ザック・コンドンが連れてくるサウンドはとてもエキゾティック。(ど、どんな音楽やねん...)」そんなことを端折って書かれ…