儚くも消えた映画における一ジャンル、ミュージカル。その頂点に君臨する作品こそ、映画は夢、夢こそ映画。そんな世界をヴァーチャルに体感させてくれる傑作だ! (評価 82点) 神業のステップ、その動きと身のこなし。もう二度と再現出来ない夢の世界。今後も決して現れることのない唯一無二のパフォーマーたちの圧巻のダンスの連続に、ただただ酔い痴れる。 映画にはカットがあって、シーンがあって、音楽がある。映画というインフラが出現して以来、すっかり映画がデジタルになった今に至ってもその基本フォーマットは何も変わっていない。しかし、その映画の歴史のパラダイムを大きく転換するようなパワー・シフトがたった一度、存在し…