標題の「襲来」という小説を読みました。私の好きな帚木蓬生という作家の作品で、鎌倉時代の宗教家、日蓮の生涯を描いたものです。 襲来 上下巻 セット 講談社 Amazon 「襲来」というタイトルは、蒙古襲来、いわゆる元寇のことで、日蓮は「立正安国論」の中でこれを予言し、自ら信頼できる弟子を対馬に派遣して、自らの説の正しさを立証しようとした、という筋立てになっています。 日蓮は鴨川の出身で、文中にも出て来る鴨川市山中の清澄寺には私もツーリングの際立ち寄ったことがあるのですが、ここが若き日の日蓮が修行を積んだお寺だという事はこの小説で初めて知りました。また同じ鴨川市の小湊にある誕生寺は、日蓮の生誕地で…