同じ言語が話せるからといって、コミュニケーションがとれるとは限らない。 アメリカにいたころ、近所に同い年のサラという女の子がいた。学校で同じクラスだったが、最初は教室ですれ違うくらいだった。それが、サラが病気をしたときに、母がずっと大事に育てていたバラを1本を届けたのを機に、サラとの距離が縮まり、以来、親友になったのを覚えている。 人との距離が縮まる瞬間というのは、思いがけない、ふとした瞬間であって、必ずしも巧みな言葉がきっかけであるとは限らない。 昔からコミュニケーションが下手な私は、小4の頃、神様からタップダンスという贈り物をいただいた。タップダンスは、これまでたくさんの素敵な出会いを引き…