今週のお題「絵本」 『ぐりとぐら』と『シロクマちゃんのホットケーキ』。この二冊の絵本は、僕の幼少期を彩った中でも特に心に残っているものだ。子どもの頃、寝る前に母が何度も読んでくれて、内容をほとんど覚えるくらい好きだった記憶がある。 『ぐりとぐら』は、ふたりが森で大きな卵を見つけてホットケーキを作る話だ。あの絵本を開くと、ページいっぱいに広がる黄色くてふわふわのホットケーキが真っ先に思い浮かぶ。美味しそうというより、「こんなの本当に作れるの?」とワクワクしながら眺めていた。小さな頃の僕にとって、あのホットケーキはちょっとした夢みたいな存在だったと思う。 一方で『シロクマちゃんのホットケーキ』は、…