《Ⅰ.テューダー朝③/ヘンリー8世の6人の王妃たち》 前回、ヘンリー8世は、独自の英国国教会を設立してまで、アン・ブーリンとの結婚を強行するのでした。と書きましたが、その辺りをもう少し詳しく説明しますと、 兄アーサーの急死により回って来た「プリンス・オブ・ウェールズ(王太子)」の座を、父王ヘンリー7世が薨御するまで無事努め、新王ヘンリー8世として即位すると、王太子時代にローマ法王の特許状により婚約していた兄の寡婦キャサリン・オブ・アラゴンと、結婚式を挙げたのでした。王妃キャサリンの誕生です。従って、その後愛人アン・ブーリンと結婚するためには、キャサリンと離婚する必要があったのですが、原則カトリ…