giallo(伊) ジャーロの表記揺れ有。1929年創刊のミステリーのパルプ雑誌「Giallo Mondadori」が人気を得て、イタリアではミステリー小説をジャッロと呼ばれるようになった。
1960〜1970年代には、ジャッロ小説を原作としたスリラー映画がブームとなる。 ダリオ・アルジェント、マリオ・バーヴァ、ルチオ・フルチ、アルド・ラド、セルジオ・マルティーノ、ウンベルト・レンツィ、プーピ・アヴァティジャッロらのメガホンで映画が製作された。
Amazon購入ページはこちら 評価【★★★☆☆】3.7/5点満点中 監督 ダリオ・アルジェント脚本 ダリオ・アルジェント ダリア・ニコロディ出演者 ジェシカ・ハーパー ステファニア・カッシーニ フラヴィオ・ブッチ 他… あらすじ ニューヨークからドイツのバレエ学校にやってきたスージーは、激しい雨の中、ようやく学校にたどりつき、扉を叩くが応答はなかった。翌朝、改めて学校を訪れた彼女は、副校長のブランク夫人とタナー女史に紹介される。ハードなレッスンが始まるが、不安や疲労がたまったスージーは倒れてしまい、目がさめると寄宿舎のベットにいた。そこで彼女は以前から学校で何人もの人間が行方不明になっている…
野村 雅夫さん 映画や小説など様々なイタリア文化を伝える京都ドーナツクラブの主催を務め、日本のイタリアカルチャー先生として活躍。 大阪のラジオ局で月〜木の朝の番組でMC。 前回は9/8出演。 18:30〜「カルチャートーク」 イタリアカルチャー先生、野村雅夫によるピエル・パオロ・パゾリーニ監督入門 open.spotify.com いくつになっても人生はやり直せる!……のか? 元殺人マシン、老いさらばえたヒットマンの場合。 マルコ・マルターニ著『老いた殺し屋の祈り』 クマスによる概要紹介: 主人公は還暦を過ぎた最強の殺し屋オルソ。ある日心臓発作で生死の境を彷徨ったオルソ敗のちのつきる前に生き別…
ぷらすです。 今回ご紹介するのは昨年公開されたロバート・ロドリゲス監督、ベン・アフレック主演のサスペンス映画『ドミノ』ですよ。 みんな大好きロバート・ロドリゲス監督が構想20年をかけたという作品で、ジャンルとしてはSF?サスペンスになるのかな? 映画のスケールとしては小規模な作品ですが、個人的にはメッチャ楽しめましたねー。 画像出展元URL:http://eiga.com 概要 行方不明の娘を捜す刑事が、現実と見まがう世界に入り込んでいくサスペンス。銀行強盗の現場である男を見つけた刑事が、その男を追って不思議な世界に足を踏み入れる。監督などを手掛けるのは『シン・シティ』シリーズなどのロバート・…
一条真也です。『恐怖 ダリオ・アルジェント自伝』ダリオ・アルジェント著、野村雅夫+柴田幹太訳(フィルムアート社)を読みました。著者は1940年、イタリア・ローマ生まれ。世界中のクリエイターに影響を与える“ホラーの帝王”。映画プロデューサーの父親と写真家の母親を両親に持ち、新聞『パエーゼ・セーラ』で映画批評を担当したことから映画との関わりが始まりました。セルジョ・レオーネ監督作『ウエスタン』(1968年)でベルナルド・ベルトルッチとともに原案に携わり、以降数々の脚本を手がけました。『歓びの毒牙』(1970年)で映画監督デビューを飾り、『わたしは目撃者』(1971年)、『4匹の蠅』(1971年)の…
映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は471本目。タイトルはダリオ・アルジェント監督による、1989年日本公開作品「オペラ座 血の喝采 完全版」。特典映像としては「日本版予告編」のみ。「サスペリア」「インフェルノ」「スリープレス」など数々のホラー映画の名作を作り続け、2023年にも最新作「ダークグラス」を発表したイタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントが、監督/脚本を手掛けたジャッロ作品。日本では長い期間DVDも未発売だったが、劇場公開版から約12分10箇所の追加シーンを挿入した完全版が、2014年にリリースされた。「サスペリア」のサントラも手掛けている…
『FINAL FANTASY VII リメイクプロジェクト』三部作の2作目となるゲーム『ファイナルファンタジーVII リバース』の感想(レビュー)考察記事です。 ストーリークリア済みエンディング等のネタバレがあり、次回最終作の予想も掲載。 運命の壁と多数の世界 エアリス生存・死亡 エアリス死亡 エアリス生存 ジェノバLife戦後の世界 リバース=セフィロス エアリスと共闘 ザックスの行方 『消失を受け入れた世界』 エンディング まとめ 運命の壁と多数の世界 運命の壁を越えた先を描く本作は「クラウド、セフィロス、そしてザックスの新たな物語」となっています。 リバースのチャプター14でのセフィロス…
恐怖 ダリオ・アルジェント自伝 作者:ダリオ・アルジェント フィルムアート社 Amazon イタリアン・ホラーの帝王ダリオ・アルジェントの自伝『恐怖 ダリオ・アルジェント自伝』読了。表紙は御大の怖い顔のアップで強烈なインパクト。 正直言うとアルジェントの映画はどうも苦手である。イタリアン・ホラーの中で突出した個性を持つ監督であることに異論はないけれど、演出が一本調子だし、(脚本家出身なのに)お話の辻褄合わせに全く無関心で、派手な殺人シーンの演出にばかり注力しているのがどうも好きになれないのだ。ゴブリンのキラキラした音楽をバックに女性を主観カメラで追いまわし、刃物でグサっと突き刺して被害者がガラ…
マニャーニ祭り。イタリア版DVDの到着を待ちながら、デビュー作ということで辛抱たまらず、このサイトにて視聴。24-38。Filmaks のリストになし。1)原作者 F.マストリアーニ 1934年の作品でタイトルは「ソレントの盲女」。原作はフランチェスコ・マストリアーニ(1819 - 1891)の同名小説(1852刊)。ナポリ生まれの作家。19世紀に普及した新聞の連載小説で人気で博す。その関心はナポリの下層階級に向けられ、叙述スタイルは絵のように美しく、心和ませるものだが、決して迎合的ではないという。ベネデット・クローチェによれば、「このジャンルのもっとも注目すべき作家」(il più nota…
9ヶ月近くも経って初めて知り、昨夜から軽く寝込んだ件でお茶を濁す mathichen.hatenablog.com コレで意味わかる? わからなけりゃ www.afpbb.com
本の買取強化中です。JR小倉駅北口「小倉の古本屋」古書城田 JR小倉駅北口(新幹線口)の古本屋、古書城田です。北九州市内をはじめ福岡県内&近県、本の出張買取、本の遺品整理を行なっています。大量歓迎です。査定無料、出張費無料です。どうぞご相談くださいませ。 (買取専門)090-8839-9159 メール:shirota@mx71.tiki.ne.jp 古物商許可証 [第32483号/福岡県公安委員会] 全国古書籍商連盟北九州古書組合所属 店舗はJR小倉駅北口、徒歩1分の場所にございます。ファミリーマート小倉駅北口店さんのすぐ裏手となります。ご来倉の折は、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 〒…
今回は現在公開中の映画『VORTEX ヴォルテックス』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。 イントロダクション 先に壊れるのは… まとめ ↑花!カッコいいっすね イントロダクション 病を患った老夫婦を分割映像による2つの視点から同時進行で描いた作品。 心臓に持病を抱えた映画評論家の夫(ダリオ・アルジェント)と認知症の元精神科医の妻(フランソワーズ・ルブラン)。妻の認知症は日に日に悪化の一途を辿り、日常生活へも支障をきたすようになっていた。そこへ離れて暮らす息子(アレックス・ルッツ)が訪ねて来る。彼自身も多くの問題を抱えており、両親に付ききっりというわけにはいかない…
さてさて、午後にちょっとお芝居をみて、買い物をして、煮込みうどんを食べて、風呂にも入った。「マンガノの微笑み」の続きを書いておく。書かないと多分ほうったらかしになりそうだし。 1950年代のマンガノは、夫のデ・ラウレンティイスの後押しもあって、国際的な大作に次々と出演してゆく。そのひとつが、前に述べた『マンボ』(1951)。これにマリオ・カメリーニ監督でカーク・ダグラス主演の『ユリシーズ』(1954)が続く。テレビで見たときはマンガノの美しい2役にハッとした。 filmarks.com この時期なイタリア映画にはヴィットリオ・デ・シーカの『L'oro di Napoli』(1954)がある。タ…
イタリア版DVD。字幕なし。23-176。マンガノ祭り。Filmarks にタイトルがなかったのでこちらに短評。これは楽しかった。ガズマン、ソルディ、マンフレーディのそれぞれに、ドリアン・グレイ、マンガノ、フランカ・ヴァレーリが寄り添うダブルトリオ。死体が映らないジャッロとしても秀逸、イタリア式喜劇としても秀逸、ようするに最高の娯楽作。 なにしろ監督はマーリオ・カメリーニ(1895 – 1981)。サイレントの頃から映画を撮り、戦前は恋愛悲劇か史劇しかなかったイタリア映画に軽喜劇の新風を吹かせ、マンゾーニの『 I promessi sposi (婚約者)』(1941)を映画化しているし、戦後に…
女な秘めごと 🎞本日の映画 #女の秘めごと #unasullaltra #unext 製作国 イタリア、フランス、スペイン 製作年 1969 監督 #ルチオフルチ #luciofulci 🐷ちぶ〜的評価🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜) 💫ちぶ〜本日の一言ぼやき「妻を怒らせるべからず」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 初期のルチオ。 内容は、サスペンスなのにどこかジャッロ。 カメラワークがホラーチックで好き。 死んだはずの妻と瓜二つの女が美しい。 私だったら、不倫相手より妻を選ぶけど... 結局、新鮮味がなくなったら飽きるということでしょうか。 どっちもどっちの攻防だけど、全体的に洒落た構図…
ランキング参加中映画 ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略] ストーリー シチリアでの事件で負傷し心身ともに限界を迎えたマッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町にたどり着く。身内のように温かく接してくれる人々の存在に救われた彼は、この町を安住の地にすることを心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意する。しかしその町にも魔の手が迫り、マッコールは大切な人々を守るため再びイコライザーの仕事を開始。やがて事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大していく。 スタッフ 監督:アントワン・フークア製作:トッド・ブラック ジェイソン・ブルメンタル デンゼル…
TSUTAYA西友町田店の百円クーポンにて鑑賞。今回はこの二本のみ。ダークグラス [Blu-ray]イレニア・パストレッリAmazon ダリオ・アルジェントの10年ぶりの最新作。 原点回帰したジャッロ映画の見本のような作品。 鮮血の殺人シーンを最大の見せ所として、 スタイリッシュな映像と音楽を融合させたジャンル。 一応はフーダニットの構造を取ることが多い。 セクシャルな要素も欠かせない。 ダリオ・アルジェントの場合、美少女と言う要素も 欠かすことの出来ないものだと思うのだけど…… 本作のヒロインは登場時は一見美女に思えたのだけど、 病室のベッドで目覚めた以降はおばちゃん感まるだし。 ちょっとア…
現在、光文社のweb文芸誌「ジャーロ」にて『対決』を連載中なので、関係者用の紙版を頂いています。(こういう例はweb誌では珍しい) なにしろ誌名が「ジャーロ」なので(どういう意味かは各自お調べ下さい)、 「よし、儂も一発イタリアンなキツイところを一発」と思わぬでもなかったのですが、 そこはソレというわけで、『対決』と申しましても、髭面のガンマンがスペインの荒野で撃ち合うわけでもなく、黒手袋の殺人鬼がローマを跳梁するわけでもなく、極めて真っ当な社会小説になりました。 (しかしいつかは同誌にて本格的且つ極めつけの〈ジャッロ〉に取り組んでみたいとも思っています) さて、この「ジャーロ」誌、連載小説は…