再見しないうちからおもいついたのでメモ。 記号的にいうと、アシタカは明日かで、アシタカは昨日すなわち過去を背負い、そこから明日をおもい、今日を生き、今日か明日か、そのはざまにゆれている。 いっぽう、サンは山で燦で惨で太陽で産で賛である。サンは山に住み、野生の人間としてかがやいており、同時に獣にも人間にもなれないつらさを抱えている。アシタカにとっては明日を照らす太陽である。 サンもまた、アシタカとともにあらたに生まれなおしている。くりかえしになるが、この作品は100%生命の賛歌である。 これだけで学生の期末のレポートくらい書けてしまいそうな気がする。こんなことはすべて浮世のどうでもいいこと、とい…