深夜の踏切。電車が通り過ぎ、遮断器が上がった途端に、大股で走り始めた。終電に間に合うために大急ぎで走っているのかもしれないが、もっと別の理由があるのかもしれない。誰かを助けに行く、誰かを迎えに行く・・・深夜に急いでいる人は、自分もしくは誰かのために、必死になっている(ことが多いと思う)。いちかばちかなのか、最後の選択なのか、わからないが、どちらかというと、誰かへの愛情が、誰かが被る災難や不利益から救い出したいとか、誰かを引き留めたい、と彼を走らせる。(いや、ほとんどは終電に乗り遅れないためなんですよ、それはさておき、で書いてます。)Wi-Fiの電波が不調だったのかもしれない。彼はそれで誰かから…