なんでも屋と職人 今は、組織の活性化の観点から、部門間での定期的な人材ローテーションが必須になっていて、若手、ベテランに限らず、数年毎に異動させられるのですが、ジョブローテーションをルール化した頃から、それぞれの部の特色は薄れ、“顔の見えない組織”化が進んだような気がします。 かつては、どこの部署にも生き字引的な社員がいて、仕事で困った時など、「あの人に相談すれば間違いない」と頼れる人が結構いましたが、今は、一つの分野に長く深く携わってきた社員はほぼ“絶滅”してしまいました。 生き字引社員の中には、会社が定期的なジョブローテーションをルール化した際に早期退職した者もいます。長く同じ仕事に携わっ…