レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「脱出」(1972)です。 あの「ポイント・ブランク」「太平洋の地獄」「未来惑星ザルドス」のジョン・ブアマン監督作品、一番調子のいい頃の作品ですから大変良く出来ていますし、特に題材が凄いと思います。唐突の暴力で、男性が凌辱される映画なのです。たまたまリアルタイムで鑑賞しており、そんな映画とは知らずに見たので驚愕した記憶があります。 でも、その後の展開がまた凄くて、予期できない暴力によって疑心暗鬼になり、4人が更に深みに嵌っていく。人間ってものすごく怖いな、その猜疑心。ヒチコックサスペンスとは違うサスペンスで、こうい…