原題は「THE HANGING TREE」 (ぶら下がりの木) テーマは「金よりも、愛や善人の命のほうが尊い」だと思うのですが 単純明快な西部劇というよりは、かなりの異色作 どちらかといえば難癖のある作品が好きな方におススメ(笑) まずは主演俳優が見ごたえあり 悪役カール・マルデンの、まあ憎たらしいこと 狂信的な役やらせたらジョージ・C・スコットの右に出る者もいない 笑わないゲイリー・クーパーは、この2年後に 癌で亡くなっていることを考えると (「コルドラへの道」(1959)も極限状態で任務を果たす男性像だった) 身体的に本当に辛かったのかも知れません モンタナにある新興の金鉱地にやってきた …
今年鑑賞した映画で、まだブログに書いていなかった作品についてまとめて書き記しておきます。今回は70年代篇。 『哀しみの街かど』(ジェリー・シャッツバーグ) 1971年 アル・パチーノとキティ・ウィンが麻薬中毒の若者を演じたやるせない青春映画。『失われた週末』から『SHAME』『レクイエム・フォー・ドリーム』等々、綿々と続く依存症映画の重要作だ。監督はカメラマン出身のジェリー・シャッツバーグ。70年代N.Y.の荒れた風景、劇伴なしのざらりとした手触りが印象的だった。 哀しみの街かど [DVD] アル・パチーノ Amazon 『スケアクロウ』(ジェリー・シャッツバーグ) 1973年 アメリカン・ニ…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ラスト・ラン/殺しの一匹狼」(1971)です。 ポルトガルのアルブフェイラに住む初老のゲッタウェイドライバー、ハリー(ジョージ・C・スコット)は9年振りに運び屋の仕事を受けるのだった。それは、脱獄囚ポールと恋人クローディーをフランスまで運ぶ仕事だった。仕事は巧く運び、目的地ペルピニャンへ彼らを届けるが、待っていたのは殺し屋だった。ハリーは彼らを助けポルトガルへ目指すのだが… この映画、何といっても冒頭のシーンが素晴らしい。ハリーはガレージに眠るBMW503カブリオレの車下に潜りシャーシを確認したり、ボンネットを開…
何もねぇな〜、と思う入院生活だが振り返ってジッと見つめてみると色々な表情を持ってる事が分かる。 まずちょっとした食事が始まった。最初エレンタールという高栄養剤(当然マズイ)を与えられ、落ち着いてきたから重湯やスープに変わった。約一ヶ月ぶりに(所々でチートしたけど)味のついたものを口にしたのでぶっ飛んだ。 スープが美味すぎる!!! 「イワン・デニーソヴィチの一日」で屑野菜しか入ってないようなスープがあの状況下じゃ如何に価値があるか、という描写があるんだが、なるほど分かる...人は温かい美味しいスープに救われる事がある。 看護師さん、ほぼ女性だけど何ともいえない匂いの人もいる(体臭?頭皮?)。頑張…
フランシス・フォード・コッポラ作品集中鑑賞の続きです。 『フィニアンの虹』(1968年) コーマン・スクールでの下積みを経て、『大人になれば・・・』で注目されたコッポラが28歳にしてメジャースタジオで手掛けたミュージカル大作。原作は1947年初演でロングラン公演を記録したブロードウェイミュージカル。緑に囲まれた平和な共同体「虹の谷」、三つの願いを叶えてくれる黄金の壺、というファンタジー仕立てで、若きコッポラは様々な工夫を凝らして画面を活気づけている。いかんせん展開にとりとめがなさすぎて、途中で一体何のお話なのか分からなくなってしまう。結末がメンソール煙草の誕生って何のこっちゃ。 また原作が古い…
監督:ピーター・メダック 一応ポルターガイスト的なホラーなんだけど、どっちかという内容はミステリー。この家で起きる怪奇現象の謎を追う。ジョージ・C・スコットとメルヴィン・ダグラスの二人の大ベテランの演技が素晴らしい。二人の対決シーンは見応えあり。エンドロールの静かな余韻がよい。
今日もまたまた暑かったですね💦本当、冗談じゃないです。そういえば職場に一人だけいる外国人(アジア系アメリカ人女性)がある日長い髪をバッサリ切ったときに、日本の暑さは「Not a joke」だと言ってました。冗談じゃない、とかシャレにならない、ぐらいの意味でしょうか。国際的灼熱国、日本。って感じですかね。 今日も夕方帰る時の気温が34℃… 何度も書いている通り、部屋のエアコンが取り外されて、再設置されるのは来週。猫ちゃんたちが入ると危険なので一日中閉め切っているのですが、帰宅して着替えるために入ったら…うわぁぁ😱ここはサウナか?整ってしまうのか?という感じ、恐らく40度近くはあるだろう。汗が吹き…
www.nhk.jpスタンリー・キューブリック監督が『スパルタカス』(1960)、『ロリータ』(1962)に次いで監督したSFブラックコメディ作。 米軍の将軍が独断でソ連への報復として核兵器使用を命令したことから、事態が混迷を極めていくというストーリー。 核戦争をテーマにブラックユーモア満載で描いているのが見どころ。世界の危機に右往左往するしかできない軍人や政治家の姿を皮肉る内容は痛快です。 主演のピーター・セラーズは3役を兼任。(博士、大佐、大統領と幅広い)演技派かつコミカルさも兼ね備えた彼の魅力が存分に発揮されています。放送情報博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を…
映画を観ることを意識的にしようと思った中で何を考えながら映画を観たらよいのだろうと思い手に取った一冊です。 トイ・ストーリーという有名な映画がありますが、そこに登場する主人公はカウボーイ姿のおもちゃです。アメリカでは西部劇が開拓者としてのアイコンとして文化的な背景があります。トイ・ストーリーはスティーブ・ジョブズの手に戻ったピクサーが大ヒットを賭けて生み出したCG映画であり、アメリカでCG映画の先駆者として命運を賭けた作品でした。 映画の背景を知ることや横の繋がりを知ることでもう一つ映画を楽しむ方法を探していくというのが本書の内容になります。 仕事と人生に効く教養としての映画 作者:伊藤 弘了…
◆ネタバレはないと思うけど一応ネタバレ全開にしておきます。◆BS WOWOWでの『Hollywood Express』の放映が終わってしまいました。◆そんなわけで現実的な企画として今週のBS放送映画の紹介をやります。◆IMDb Charts Top Box Office (US)もあります。◆(日)を最後にした方が週末といった感じでいいと思います。(日)が先頭だとせっかくの週末が見た目で分断されてしまう。◆まだフォーマットが定まっていないので当分は試行錯誤でやっていくつもりです。
NHKBSのプレミアムシネマで放送された1970年のアメリカ映画「パットン大戦車軍団」を録画再生して見終わった。 私の子供の頃は太平洋戦争を含む第二次大戦の兵器を、漫画で読んだりイラストを見たりして自分でもスケッチしたりしていたが、その憶えたひとつがアメリカ軍のパットン戦車だった。 当時はその名の由来など知るよしもなかったが、戦後開発された戦車シリーズに名を残したのがこの映画の主人公アメリカ陸軍のパットン将軍(最終階級・大将)である。 後で知ったのだがこの映画のアカデミー賞の受賞歴がすごい。「猿の惑星」のフランクリン・J・シャフナーが監督賞、主演男優賞がパットン将軍を演じたジョージ・C・スコッ…
www.nhk.jp第二次世界大戦下のジョージ・パットン将軍の活躍を描いた作品です。 上にも書いているように、パットン将軍は実在した人物。 その武勇伝は数多く存在し、本作以外にも『パットン将軍 最後の日々』(本作の続編)や『ブラス・ターゲット』などでもその雄姿が描かれています。そのパットン将軍を演じたジョージ・C・スコットは「キャリア最高の演技」と言われるほどの名演を見せており、アカデミー賞主演男優賞も受賞しています。 しかし、彼はそれを拒否したことで有名です。噂では、アカデミー賞を「2時間の肉祭り」と揶揄するほど嫌っていたのだとか……とはいえ、本作はアカデミー賞(第43回)にて計9部門ノミネ…
「好きな作家が同じと知った貸出カードにいるあいつ」 昨日と今日の梨 バナナ包んじゃいました。 第171回 芥川賞・直木賞の贈呈式 受賞した3人が喜び語る | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240823/k10014557471000.html 「サンショウウオの四十九日」で 芥川賞を受賞した朝比奈秋さんのコメントがイキウメの前川さんが書く物語の主人公にいそう… 朝比奈さん「物語を書くと没頭して、物語自体が元からどこかにあって完全に自立しているように感じてしまうので、名誉ある賞を受賞しても光栄さが一瞬で通り過ぎる状態でした。ですが祝福されているのは…
王になろうとした男ジョン・ヒューストン 作者:ジョン ヒューストン 清流出版 Amazon 菊川Strangerの特集上映からの流れで、7月後半はジョン・ヒューストン監督作品を連続鑑賞。簡単に感想を書き記しておきます。 『マルタの鷹』(1941年) 原作ダシール・ハメット。主演ハンフリー・ボガート。ヒューストンの監督デビュー作にして、ハードボイルド探偵映画の古典。原作で「金髪の悪魔」と描写される探偵サム・スペードはボギーと随分イメージが違うけど、時折浮かべるワルそうな笑みは正に悪魔的なカッコよさだ。 改めて見ると、本作はほとんど会話劇なのだった。派手なアクションや凝った謎解きがあるわけでもない…
uube Charlotte Brontë | Jane Eyre (1970) George C. Scott, Susannah York, Ian Bannen | Movie, Subtitles - YouTube ロチェスター役のジョージ・C・スコットさんは、 愛の選択のビクター役のキャンベル・スコットさんのお父さんです。 62歳のアタシは中学生ぐらいの時に観ました。 今なら意味がよく分かります。 この動画の翻訳は変なので、初めて見るヒトには意味不明かもしれません。