東京五輪はニュースのダイジェストで結果を観ているだけだが、ある選手に注目した。 体操女子個人総合で優勝した米国代表のスニーサ・リー選手(18)。 スニーサ・リー選手(ロイター) リーという姓ならチャーニーズかコリアンの米国人かと思っていたら、彼女、中国南部やベトナム、ラオスに暮らす少数民族「モン族(Hmong)」にルーツを持つ人だった。 モン族は漢族に圧迫されて南下してきた民族で、リー、ヤオ、ワンなど漢族由来の姓をもつ モン族といえば、インドシナ戦争で、フランス、ついで米国が主にラオスでの戦いに利用し、精強な武装ゲリラとして投入した。これは「ラオス秘密戦争」と呼ばれ、CIAが指揮を執った。バン…