監督が崔洋一、沖縄が舞台と言うだけの情報で、「Aサインデイズ」(1989年)を見た。つまらない映画だなあと思いつつ、とにかく最後まで見て、これが『喜屋武マリーの青春』(利根川裕)が原作と知ったが、感慨はない。喜屋武マリーは、ロックバンドMarie with MEDUSAのボーカルで、テレビでその歌声を聞いたことがあるが、高い声はロックぽくなく、うまいと感じたことがない。日米のハーフだという生い立ちは話題になるが、その歌唱力が高く評価されたという噂は耳にしていない。 だから、この映画も高い評価はないのだが、ただ1点、笑ったところがあった。喜屋武マリーと思われる役を演じるのは中川安奈。歌がへたな彼…