「聖なるイチジクの種」を見てきました。主人公はイランの革命裁判所に勤める男性。彼は調査官に出世しましたが、反政府活動に参加した市民に対する死刑の起訴状に署名を強いられ、良心が痛みながらも「この国で生きていくためには仕方がない」と署名に応じ、心労を重ねていきます。そんな折、ヒジャブの着用が適切ではないとして逮捕された女性が死亡した実際の事件が起こり、イラン国内で激しい反政府の暴動に発展します。この映画では、市民がスマホで撮影したと思われる、実際に起こった暴動の映像が沢山挿入されています。主人公の彼は、何十人、何百人という、デモ参加者への死刑の起訴状に署名をせざるを得ず、心が蝕まれていきます。その…