最近読んだめちゃめちゃおもしろい小説。 父の革命日誌 作者:チョン・ジア 河出書房新社 Amazon お父さんが電信柱にぶつかって死ぬところから、話ははじまる(そもそも電柱にぶつかると死ぬのか?) ひとり娘が喪主となって葬式をあげることになるわけだが、次から次にやってくる弔問客は変な人ばかり。 激動の韓国現代史の中にあって3年間パルチザンのリーダーとして山にこもっていた”父”は国家によって犯罪者とされ、服役、その後の人生を社会にもどっていくことを禁じられたまま生きていく。そしてその父の娘はなによりもまず「パルチザンの娘」「アカの娘」として資本主義体制下の韓国で苦労を強いられる。 そんな父との遣…