ブドウやナツメヤシから作られた発酵飲料、あるいは酒。イエメン・ラスール朝では砂糖や蜂蜜などの甘味料も加えられた。イスラームにおいては忌避されていたが、中世のイエメン(南西アラビア)では広く普及していたらしい。 ブドウ・ナツメヤシなどからつくる発酵飲料 酩酊物か否か ハムルおよびナビーズの生産 ナビーズの流通 参考文献 ブドウ・ナツメヤシなどからつくる発酵飲料 13世紀後半、イエメン・ラスール朝のスルタン・ムザッファルは、圧搾・精製したブドウ水を「ハムル」と呼び、ブドウや干しブドウ、蜂蜜、ナツメヤシ、砂糖、各種の果物からつくられる酩酊作用がある飲料を「ナビーズ」と呼ぶと説明している。 ハムル*1…