こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『ダリの繭』をご紹介。 あらすじ推理作家の有栖川有栖は自身の最新作の完成と、犯罪学者の友人・火村英生の誕生日を祝して料理店でささやかな宴をしていたところ、宝石チェーンの名物社長・堂条秀一を見かける。堂条秀一は幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨匠・サルバドール・ダリの心酔者で、ダリを真似た“ダリ髭”がトレードマークの有名社長だった。それから一週間とたたないうちに、堂条秀一が神戸の別宅で殺害される事件が発生。堂条の遺体は“フロートカプセル”の中に入った状態で発見され、奇妙なことにトレードマークの“ダリ髭”が無くなっていた。他にも数々の不可解…