こんばんは、紫栞です。 今回は、有栖川有栖さんの『日本扇の謎』を読んだので感想を少し。 あらすじ 舞鶴の布引浜で記憶喪失の青年が保護される。検査しても脳に異常はなく、身元も何処で何をしていたのかも思い出せない青年が唯一持っていたのは一本の扇のみ。この扇から身元が特定され、青年は記憶を取り戻さないままに京都市内の生家へと帰ることとなる。 しかし半月後にその青年・武光颯一の生家である邸宅で画商が殺害される事件が発生。遺体が発見されたのは颯一が使っていた離れで、部屋は密室状態だった。事件と同時に颯一も忽然と姿を消したことから彼に嫌疑がかけられるが、犯行方法も動機も不明で不可解な点が多い。 大学准教授…