作家、インディペンデントキュレーター。1962年7月14日生まれ。 mahaの名でケータイ小説も執筆している。 関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒。 伊藤忠商事株式会社、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て独立。「カフーを待ちわびて」で第一回日本ラブストーリー大賞受賞。 2012年、「楽園のカンヴァス」で第25回山本周五郎賞受賞。第147回直木賞候補になっている。
楽園のカンヴァス
カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
原田マハ公式ウェブサイト マハの展示室
京都で開かれているモネ展に行く前に、モネに関する本を中心に読んでいます。 モネ 睡蓮のとき——- 本展は予約優先制です。 通常時は予約がなくてもご入場いただけますが、 混雑時には予約のない方は入場をお待ちいただく場合がございます。 土日祝日やゴールデンウィーク、会期kyotocity-kyocera.museum 原田マハ著 『ジヴェルニーの食卓』 4作の短編が収められています。 それぞれの短編にマティス、ドガ、セザンヌ、モネとその周りの人物が描かれています。 今では巨匠と呼ばれる画家たちですが、当時はまだ世間に受け入れられず、困窮した生活ぶりがうかがえます。時代に迎合することなく自分の画法を…
著者:原田マハ 出版社:幻冬舎文庫 発売日:2020年8月10日(新書版は2018年5月) ページ数:169ページ 画家・ゴッホを愛してやまない原田マハが、南仏アルル、サン=レミ、オーヴェル=シュル=オワーズなど、ゴッホが歩いた地を巡りながら、その魂と作品を見つめ直す旅行エッセイ。自身の小説『たゆたえども沈まぬ』を生み出すまでの思索と、ゴッホへの尽きぬ敬意が詰まった一冊。表紙はゴッホ《坊主としての自画像》 書評 原田マハのゴッホへの恋心と愛情が同居した一冊。子どもの頃は、ゴッホの絵が怖かったという原田マハ。表現が激しく、感情的に見えて、"下手な絵"に恐怖心を抱いていた。その「怖さ」こそが、芸術…
読書感想文、書く本が溜まっています。最近好きな原田マハさんのご本を2冊記録しようと思います。 原田マハ著『本日は、お日柄もよく』 人公のこと葉は幼馴染の結婚式に出席した際、思わず引き込まれるスピーチに出合います。スピーチをした人物はいったい何者なのか、そのスピーチに感動と衝撃を覚えたこと葉はその人物に興味を持ちます。言葉の持つ原動力に魅せられたこと葉は会社を辞め、言葉のプロフェッショナル、伝説のスピーチライター久遠久美に弟子入りします。そこからこと葉の人生が、新たなステージへと動き出します。 言葉や伝え方の大切さがわかる1冊でした。 自分の思いを言葉にして伝えるのは難しいですね。出してしまった…
著者:原田マハ 出版社:新潮文庫 発売日:2021年11月1日(単行本は2018年11月22日) ページ数:237ページ 美術館に佇む“常設展示室”。華やかな特別展の影に隠れがちなその空間には、時を越えて人々の心を動かしてきた名品たちが静かに息づいている。本作は、美術館の「常設展」に焦点を当てた短編集。美術館を訪れた観客や、作品にまつわる人々の人生が交錯し、美術と人生の不思議な共鳴が描かれていく。 収録作品 ニューヨークのメトロポリタン美術館にあるピカソ《盲人の食事》 オランダのマウリッツハウス王立美術館にあるフェルメール《デルフトの眺望》 フィレンツェのビッティ美術館にあるラファエロ《大公の…
引用元:toeiv.jp 松竹映画100周年記念作品 そして「キネマの神様」というタイトルで、監督が山田洋次 これだけの情報で、この映画が全面的に名作感のある、ハートウォーミングな作品なのだろうなと、既に観た様な気分になって後回しにしていた作品 当時は、主演予定だった志村けんが、2020年3月に新型コロナウィルスに感染(その後、亡くなってしまう)し降板、沢田研二が代役を務めることがアナウンスされ話題になった 70代も後半にさしかかったゴウ(沢田研二)は、受け取っている年金だけでは飽き足らず、消費者金融にまで手を出して競馬に明け暮れていた 借金取りが、契約社員として出版社で働いている娘の歩(寺島…
昨年末からYouTubeを見るようになって本を読む時間がすっかり減ってしまい、もう4月なのに今年はまだ2冊め。恐るべしYouTube。 そんなことで図書館で借りたのになかなか読もうという気になれず、期限に迫られてそれもお花見に行く電車の中で一気に読んだ。震災の話は、同じ神戸に住んでいるので見るたび聞くたびに当時を思い出してしまうが、ニケちゃんの言葉で書いてあるのが小さな子どもたちもこんなふうに頑張ってきたのだと伝わってきて、余計にいじらしくなり、最初から最後まで涙なしには読めなかった。 阪神大震災で目の前で両親を失ったニケちゃんたち三兄弟と、妻を失ったが三兄弟を助けた心療内科医ゼロ先生が寄り添…
原田マハさんの本、初めて読みました。 「さいはての彼女」(原田マハ 著、2013年1月初版(単行本は2008年9月初版)) 休憩したい時や、ちょっと自分を緩めたい時などにちょうど良い感じです。 4つの短編小説。うち2つは繋がっています。 人生の”成功”を目指して仕事にのめり込んできた女性が、意図せぬことから立ち止まらされ、そして心がほぐれていくストーリー。 情景や心の微細な動きが丁寧に表現されていて、その空気も伝わってくるかのようです。 何かがうまくいっていない。 どこかでそれを感じている。 でもそれを認めたくもない。 何も問題など感じていないように振る舞いたい。 でも心の中は揺れている。 女…
275.風のマジム/原田マハ まじむの心の中に靄のように立ちこめていたあきらめは、いつしか力強い入道雲のような希望に変わった(p.144) 風のマジム (講談社文庫) 作者:原田マハ 講談社 Amazon 沖縄の通信会社で派遣社員として働く主人公の女性は、社内ベンチャー制度を利用して故郷のサトウキビでラム酒を造る事業を開始するために奮闘する、実話を元にした原田マハの長編小説。 ラム酒の原料がサトウキビだと、この本を読んで初めて知った。物語で触れるといつも愛着が湧いてしまう。今度、飲んでみよう。 豆腐屋を営む家に生まれ、小さい頃から豆腐に慣れ親しんでいた主人公のまじむは、いずれは祖母から家業を継…
著者:原田マハ 出版社:幻冬舎文庫 発売日:2023年7月10日 ページ数:353ページ パリのオークション会社に勤務する高遠冴のもとに、ある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それは、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが自殺に使用したとされる銃だった。持ち主は謎めいた女性サラ。なぜ彼女がこの銃を所持しているのか? リボルバーの真贋を探るうちに、冴はゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく。美術史の闇に挑む、アートミステリー。 書評 リボルバー (幻冬舎文庫) [ 原田 マハ ]価格:737円(税込、送料無料) (2025/3/21時点) 楽天で購入 原田マハラジャ全開、やりたい放題…
本日は、お日柄もよく (徳間文庫) 読み終わりました。 原田マハさん、やっぱり最高です。 腰痛持ちのため、読書は入浴時のみにしかしておらず いつも少しずつ読み進めています。 夢中になりすぎて、のぼせ気味になることも笑 本日は、お日柄もよく (徳間文庫) 登場人物も、背景もテーマも全ての描写が素晴らしくて どうしてどうしてこんなストーリーを作れるのか、と羨ましく思うばかり。 プロに対して羨ましいなんて失礼なことなんですが、本当に素晴らしい本に出会えたことに感謝。 政治には全く興味ないけれど、興味を持たなくちゃとも思わせてくれました。 そしてワダカマに会ってみたい笑 語彙力ない私には無理だけど素敵…