作家、インディペンデントキュレーター。1962年7月14日生まれ。 mahaの名でケータイ小説も執筆している。 関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒。 伊藤忠商事株式会社、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て独立。「カフーを待ちわびて」で第一回日本ラブストーリー大賞受賞。 2012年、「楽園のカンヴァス」で第25回山本周五郎賞受賞。第147回直木賞候補になっている。
楽園のカンヴァス
カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
原田マハ公式ウェブサイト マハの展示室
著者:原田マハ 出版社:新潮文庫 発売日:2021年11月1日(単行本は2018年11月22日) ページ数:237ページ 美術館に佇む“常設展示室”。華やかな特別展の影に隠れがちなその空間には、時を越えて人々の心を動かしてきた名品たちが静かに息づいている。本作は、美術館の「常設展」に焦点を当てた短編集。美術館を訪れた観客や、作品にまつわる人々の人生が交錯し、美術と人生の不思議な共鳴が描かれていく。 収録作品 ニューヨークのメトロポリタン美術館にあるピカソ《盲人の食事》 オランダのマウリッツハウス王立美術館にあるフェルメール《デルフトの眺望》 フィレンツェのビッティ美術館にあるラファエロ《大公の…
引用元:toeiv.jp 松竹映画100周年記念作品 そして「キネマの神様」というタイトルで、監督が山田洋次 これだけの情報で、この映画が全面的に名作感のある、ハートウォーミングな作品なのだろうなと、既に観た様な気分になって後回しにしていた作品 当時は、主演予定だった志村けんが、2020年3月に新型コロナウィルスに感染(その後、亡くなってしまう)し降板、沢田研二が代役を務めることがアナウンスされ話題になった 70代も後半にさしかかったゴウ(沢田研二)は、受け取っている年金だけでは飽き足らず、消費者金融にまで手を出して競馬に明け暮れていた 借金取りが、契約社員として出版社で働いている娘の歩(寺島…
昨年末からYouTubeを見るようになって本を読む時間がすっかり減ってしまい、もう4月なのに今年はまだ2冊め。恐るべしYouTube。 そんなことで図書館で借りたのになかなか読もうという気になれず、期限に迫られてそれもお花見に行く電車の中で一気に読んだ。震災の話は、同じ神戸に住んでいるので見るたび聞くたびに当時を思い出してしまうが、ニケちゃんの言葉で書いてあるのが小さな子どもたちもこんなふうに頑張ってきたのだと伝わってきて、余計にいじらしくなり、最初から最後まで涙なしには読めなかった。 阪神大震災で目の前で両親を失ったニケちゃんたち三兄弟と、妻を失ったが三兄弟を助けた心療内科医ゼロ先生が寄り添…
原田マハさんの本、初めて読みました。 「さいはての彼女」(原田マハ 著、2013年1月初版(単行本は2008年9月初版)) 休憩したい時や、ちょっと自分を緩めたい時などにちょうど良い感じです。 4つの短編小説。うち2つは繋がっています。 人生の”成功”を目指して仕事にのめり込んできた女性が、意図せぬことから立ち止まらされ、そして心がほぐれていくストーリー。 情景や心の微細な動きが丁寧に表現されていて、その空気も伝わってくるかのようです。 何かがうまくいっていない。 どこかでそれを感じている。 でもそれを認めたくもない。 何も問題など感じていないように振る舞いたい。 でも心の中は揺れている。 女…
275.風のマジム/原田マハ まじむの心の中に靄のように立ちこめていたあきらめは、いつしか力強い入道雲のような希望に変わった(p.144) 風のマジム (講談社文庫) 作者:原田マハ 講談社 Amazon 沖縄の通信会社で派遣社員として働く主人公の女性は、社内ベンチャー制度を利用して故郷のサトウキビでラム酒を造る事業を開始するために奮闘する、実話を元にした原田マハの長編小説。 ラム酒の原料がサトウキビだと、この本を読んで初めて知った。物語で触れるといつも愛着が湧いてしまう。今度、飲んでみよう。 豆腐屋を営む家に生まれ、小さい頃から豆腐に慣れ親しんでいた主人公のまじむは、いずれは祖母から家業を継…
著者:原田マハ 出版社:幻冬舎文庫 発売日:2023年7月10日 ページ数:353ページ パリのオークション会社に勤務する高遠冴のもとに、ある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それは、フィンセント・ファン・ゴッホが自殺に使用したとされる銃だった。持ち主は謎めいた女性サラ。なぜ彼女がこの銃を所持しているのか? リボルバーの真贋を探るうちに、冴はゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく。美術史の闇に挑む、アートミステリー。 書評 リボルバー (幻冬舎文庫) [ 原田 マハ ]価格:737円(税込、送料無料) (2025/3/21時点) 楽天で購入 原田マハラジャ全開、やりたい放題…
本日は、お日柄もよく (徳間文庫) 読み終わりました。 原田マハさん、やっぱり最高です。 腰痛持ちのため、読書は入浴時のみにしかしておらず いつも少しずつ読み進めています。 夢中になりすぎて、のぼせ気味になることも笑 本日は、お日柄もよく (徳間文庫) 登場人物も、背景もテーマも全ての描写が素晴らしくて どうしてどうしてこんなストーリーを作れるのか、と羨ましく思うばかり。 プロに対して羨ましいなんて失礼なことなんですが、本当に素晴らしい本に出会えたことに感謝。 政治には全く興味ないけれど、興味を持たなくちゃとも思わせてくれました。 そしてワダカマに会ってみたい笑 語彙力ない私には無理だけど素敵…
『ゴッホのあしあと』原田マハ 幻冬舎文庫 ゴッホのあしあと (幻冬舎文庫) 作者:原田マハ 幻冬舎 Amazon 実は昨年からゴッホにはまっている。 原田マハの『たゆたえども沈まず』を読んで映画の『永遠の門ーゴッホの見た未来』を観てから気になってたまらない。 今回美術館へ行く予定があって、芸術を楽しむ気分を盛り上げようとこの本を読んだ。 ゴッホの生涯をたどる旅も交えたエッセイと言ったらいいのだろうか。 人間・ゴッホがどのように感じたのかということをその場所に立ちながら考え、思いをはせるという内容。 学術的にどうこうより、こういう旅を自分もしてみたいと感じた。 どうしてゴッホの絵だけでなく人生に…
ランキング参加中読書 著者 原田 マハ www.shinchosha.co.jp とうとう、みつけたわね。ルソーの名画に酷似した一枚の絵。そこに秘められた真実の究明に、二人の男女が挑む。興奮と感動の傑作アート・ミステリ。山本周五郎賞受賞。ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。 ~~~…
原田マハ氏の「異邦人」読了です。 だいぶ時間がかかってしまった…というのも 今3冊を同時進行中で読んでるので。 異邦人と、軽めの短編集と、歴史モノで、 気分や時間によって読み分けてます。 気分変わるので、いいんです。 異邦人=いりびと(入り人) 京都以外でうまれて、京都に来た人のこと。 美術の話を軸に、京都の四季が、変わりゆく 人の気持ちが、美しく妖しく書かれています。 情景が目に浮かび、空気感も伝わってくるから 不思議です。 感想は人それぞれ。 あとがきにも有りましたが、私は京都に行く時に 持って行きたい。そして、登場人物達と 同じところに立ちたい。 桜の頃から話は始まるので、ちょうどいいか…