伊坂さん最新作。作家25周年記念書き下ろし作品だそう。絵本のような体裁で、 あっという間に読めちゃいます。ただ、内容は絵本みたいな可愛らしさからは 乖離していて、大分重めかな。SFっぽいというか、ちょっと独特の世界観。 どちらかというと伊坂さんの作品の中でも、メッセージ性が強い、苦手なタイプの 作品でしたね。 大規模停電、強毒性ウイルスの蔓延、飛行機事故、高速増殖炉からの放射能漏れ などが立て続けに起きて、世界が恐慌に陥っている世の中が舞台。なんか、ここ 数年の現実世界ともリンクしている感じはしますね。去年、年明けから立て続けに 不幸が起きた時のことを思い出しました。伊坂さんも、ここ数年のコロ…