「なあ青柳。人間の最大の武器は何だかわかるか?」 「さあ」 「習慣と信頼だ」 伊坂幸太郎の小説「ゴールデン・スランバー」 物語の序盤で主人公青柳雅春とその大学時代の友人森田森吾の会話の中に出てくる言葉。 物語を通底するキーワード。 ゴールデンスランバー(新潮文庫) 作者:伊坂幸太郎 新潮社 Amazon 「習慣」・・・日常の決まりきった行いのこと個人のレベルでは「習慣」を持つことはその人の強味になることがある。 しかし、「習慣」を強味にできるのは、どちらかといえば定常性のある世界を前提としている。これから社会は大きく変化していくであろう。だとすれば、短命におわる「習慣」だったとしても、変化する…