有川ひろ「クロエとオオエ」レビュー 有川ひろさんの久々の新刊、「クロエとオオエ」を読了しました。 宝石商の御曹司「大江頼任」と彫金職人「黒江彩」のお仕事ラブコメ…ということで、往年の有川さんの作品群を読んだことがある世代にとっては正に「待望の」という作品でした。 本作は、内容以前に現代的な仕掛けが施されており、そこを含めて作品全体の評価をしなくてはならないと感じました。 それでも…。 ラブコメ度は「図書館戦争シリーズ」が各段に上ですし、お仕事小説としても「空飛ぶ広報室」が上かな…と。 有川さんのよさは出ている作品ですが、以前と比較すると勢いが…と感じてしまいました。 何かが物足りないのです…。…