【原神】からかい上手のナヒーダさん #14 - 迷宮と風の調べ【二次創作小説】 結晶の洞窟の美しさを堪能した後、俺たちは再び歩き出した。前方には死域がまだ存在するはず。任務を完遂するには、さらに奥へと進まなければならない。 しかし、洞窟は進めば進むほど複雑になっていく。結晶の部屋を出て少し歩くと、通路は狭くなり、天井も低くなっていった。壁面は湿気を帯び、ところどころから水滴が垂れている。足元の水たまりに踏み込むたびに、水音が洞窟に響く。 さらに奥へと進むと、通路が突然複数方向に枝分かれした。左右前後に伸びる細い通路が、まるで蜘蛛の巣のように広がっている。左右どちらへ行っても似たような岩壁が続き…