何階だろうか、とにかく高い部屋があてがわれた。荷物は持っていないので案内は拒否した。そうだ、着替えも持っていないのだ。私は水を冷蔵庫から取り出して、傾ける。飲みかけのペットボトルが一本入っていた、それにビニール包まれたオレンジ色の飲料水も。 私は水を持ってフロントに下りる。飲みかけの水と飲料水の事を伝えた。私の仕業ではないことは、フロントの人物が証言してくれるだろう。部屋に帰るまでに片付けておいてほしい、と伝えて、私はホテルを出た。高架下と電気店。ビルが立ち並び、上空の視界は埋まってる。 駅に戻って数日の服と下着とそれらを入れるバッグを三十分ほどで同じ店で買い揃えた。タグをすべて切ってもらい、…