この日は朝早く起きだして、花見に出かけることにした。目的地は<飛鳥山公園>。JR京浜東北線王寺駅の西側に広がる丘陵地である。東京都で一番低い山と言われる愛宕山(標高25.7m)より、さらに低い標高25.4mとの説もある。もともとは6世紀ごろに作られた古墳群だったらしい。江戸時代8代将軍吉宗が、花見のために千本以上の桜を植え、浮世絵などで宣伝されて名所となった。新一万円札の顔となって取り上げられることが多くなった渋沢栄一が、別荘を建てた場所。 10年ほど前に放送された番組(浮世絵で巡る江戸の四季)の再放送を見て、花見ができることを知った。王寺駅には、降り立つのは初めて。ボタンやツバキが咲いている…