2003年6月、新緑の北上線を力強いドラフト音と共に駆け抜けたSL「錦秋湖号」。 今から20年以上も前になりますが、東北の山々に蒸気機関車の煙がたなびいたあの3日間は、沿線が熱狂に包まれた特別な時間でした。 当時の記録と、主役を務めたD51 498について詳しく振り返ります。 1. 北上線活性化の切り札:SL錦秋湖号の運行 2003年6月18日を含む数日間、北上線(北上〜横手間)の活性化と観光振興を目的として、臨時列車**「SL錦秋湖号」**が運行されました。 運行の背景: 当時は「北上線開通80周年」などの節目に近い時期でもあり、普段は静かな山間路線に再びSLの火を灯そうという、地域を挙げた…