ジョルジュ・ダントンの妻であるガブリエル・ダントン(旧姓シャルパンティエ)が有名になったのは、死後一週間後に遺体が墓から掘り起こされ、その時に取られたデスマスクをもとにした胸像が制作されたからである。おかげで彼女の人物像は誰も知らないのに、彼女が死んだことや死んだときの顔はよく知られているという奇妙な状況が生まれた。 これが問題の胸像。石膏製だが、ブロンズ製バージョンも残されている。 1793年8月10日に開催されたサロンの目録にも「死後一週間後に掘り起こされ型どられたCitoyenne Dantonの胸像」が載っているので、彼女の遺体が掘り起こされたことは事実だと考えて良いだろう。 通説では…