最後の追い上げ 巻を重ねるごとに、作品にのめり込み、読むスピードが加速していきます。メディアワークス文庫にしては、字が小さくて、1冊1冊がぎっしり詰まっているんですが、苦痛を感じさせることも、飽きさせることもありません。あの手この手と、新たな趣向が繰り広げられ、ミステリー好きの読者の心を揺さぶります。ベタですが、ゾクゾク・ワクワク感が半端ない感じです。一斉に、全部投入してきたか!という驚きと羨望の眼差しで、最後まで、100メートル走を一気に走り抜けるような勢いで読破しました。完走した後の爽快感は、半端ありません。これで終わりなのが、本当にもったいない作品です。そして、本格ミステリー好きの方々に…