藤倉氏の定義によれば「著者が意図したものとは異なる視点から読んで楽しめるもの」である。要するに、著者の大ボケや、無知、カン違い、妄想などにより、常識とはかけ離れたおかしな内容になってしまった本のことなのだ。したがって、最初から読者を笑わせることを意図して書かれた本は、どんなに内容がトンデモなくても「トンデモ本」とは呼ばれない。
上記の定義にかかわらず、一般的な文章(はてなダイアリーの記述など)では、単に「とんでもない間違いのある(笑えない)本」という意味で使われることも多い。
1. "雑学王"の誕生:唐沢俊一の波瀾万丈な人生 1.1 北海道から東京へ:若き日の唐沢俊一 1.2 サブカルチャーとの出会い 2. トンデモ本が開いた新世界 2.1 トンデモ本とは何か? 2.2 「と学会」の設立と活動 3. メディアを席巻した雑学ブーム 3.1 「トリビアの泉」と唐沢俊一 3.2 B級学の提唱者として 4. デジタル時代の光と影 4.1 ネットの普及がもたらした変化 4.2 晩年の孤独と再評価 5. 唐沢俊一が遺したもの 5.1 サブカルチャー評論の新地平 5.2 現代における「雑学」の意義 "トンデモ本"って聞いたことある?実は、あなたの身近にもあるかも!🤔今や当たり前に…
元旦はいつものように朝風呂で古今亭志ん朝の「御慶」を聴く。 ニューイヤー駅伝を見ながら、年賀状を書いた。食事は大晦日のすき焼きの残りで済ます。 2日は、箱根駅伝の往路を見てから買い物へ。まず本屋へ初詣。 -梶原麻衣子「「"右翼"雑誌」の舞台裏」(星海社新書) -新保博久・法月綸太郞「死体現場で待合せ」(光文社) 前者は『週刊読書人』の"新書特集"の"三宅香帆さんが新書を買う"で買われていた新書の1冊。10万部を超える右翼雑誌の編集者であった著者がその内情を語る本。編集者の回顧録は面白いものが多いのでこの手の本はなるべく買うようにしている。買った理由の所に「星海社新書はいつも尖った面白い企画を出…
・『宗教の倒錯 ユダヤ教・イエス・キリスト教』上村静 ・依法不依人・二乗の真実 ・『宗教は必要か』バートランド・ラッセル ・『インディアスの破壊についての簡潔な報告』ラス・カサス ・『インディアスの破壊をめぐる賠償義務論 十二の疑問に答える』ラス・カサス いやあ、たまげた。これほど、興奮を掻(か)き立てられることも珍しい。一見すると「トンデモ本」と見受けるが、それこそ、とんでもない話だ。 関西大学法学部教授というだけあって、緻密(ちみつ)な考証と論理を積み上げて、紀元前の壮大なドラマに迫ろうとしている。“想像力を遊ばせる”といった類いの姿勢は全くない。 先日、読み終えた『私の仏教観』(第三文明…
(2016/6/29) 『霊能動物館』 加門七海 集英社 2014/11/5 <憑きものの部屋> 1、 どこかから来て、縁もない人に取り憑くもの。 2、 ひとつの家系が血筋によって受け継ぎ、増やすとされるもの。 3、 祈祷師などが使役する、式神的な働きをするもの。 『狼の部屋』にて、私は憑きものを大きく3種類に分類した。 今回、俎上に載せるのは、主にこの中の2と3だ。 ・何種類もいる憑きもののうち、オーサキについては『狼の部屋』にて少々取り上げた。このオーサキをはじめ、憑きものと呼ばれる動物達のほとんどは地域や家筋に属している。『憑きものの部屋』を記すに当たって、一番厄介な問題は、これらにまつ…
🔹コカイン・ベア 実話ベースの物語。2023年公開。森の中に放置されたコカインを摂取した熊が凶暴になる話。こんな実話があればそれは映画化したくなるだろう。実際は適量を知らなかった熊はオーバードーズで死亡したそうだがそこは映画。 ギャングが密輸したコカインと一緒にパラシュートで降下しようとして墜落、コカインは森に散らばる。それをパフパフと豪快に食べてハイになるモンスター熊。走れば40km/h超、木登りも人より得意でハンドスピードも人間離れした熊から逃げるすべはない。狙われないことだけがサバイブの道だ。 物語的にはこじんまりとしていてコメディとゴア描写の合わせ技、予告編は完全にコメディトーンだ。主…
ヴォイニッチ写本といえば、1912年にイタリアで発見された不思議な古文書として有名です。この写本が有名なのは、その奇妙な彩色画とともに謎の文字が全編を埋め尽くしているからで、この文字は未だ解読されていません。100年以上にわたって世界中の研究者が取り組んできたものの、それが未知の言語なのか、暗号なのか、それともまったくのデタラメなのかさえ、確たるところは分かっていないのです。beinecke.library.yale.edu私は、この写本に関する書籍の定番ともいえるゲリー・ケネディ氏とロブ・チャーチル氏の共著『ヴォイニッチ写本の謎』を15年ほど前に読んで関心を持ちました。それから何度かネットで…
一条真也です。中山美穂さんが亡くなってグリーフを抱いていましたが、ブログ「Love Letter」で紹介した彼女の主演映画を観て、「中山美穂は永遠に生きている!」という実感を持ちました。彼女は映画以外にも多くのドラマに主演していますが、その最高傑作というべきフジテレビ系のドラマ「眠れる森」(1998年)をDVDで再鑑賞しました。彼女の神々しいまでの美しさと極上のミステリーとしての物語に魅了されました。現在、FODで配信中。 「眠れる森 A Sleeping Forest」は、1998年10月8日から12月24日までフジテレビ系「木曜劇場」枠で放送されたテレビドラマです。主演は中山美穂と木村拓哉…
反ワク本の"疑惑"が報じられたかー。トンデモ本は昭和の時代もあったけれど、あの手の本に毒されるヒトって。それこそ"免疫"弱そう…。 "ぼくたま"のマンガを、実際の出来事のように勘違いする読者?がそれなりに居て。勘違い系のファンレターに作者が辟易していたってのは、何処かで聞いたお話。 mRNAワクチンではないが。HPVワクチンの接種率は、世界と比較して日本が突出して少ないもんな。少し前のデータだけど、世界137ヵ国が予防接種プログラムを開始していて、日本の接種率は135位。首から上にある人体の器官、飾りなのだろうな…日本。 ~12月19日のスレッズより
偉大なる指導者・高橋史朗尊師は新しい黒歴史…ではなく「新しい歴史教科書をつくる会」の設立に向けて話し合っていた頃、妨害活動が激しく「西尾氏も変装して散歩された時期があるが、逆に目立ちすぎるので逆効果だと進言した」(p.172)。逆効果しぐさ。 西尾幹二の『国民の歴史』で厨二病の「多くの若者から『目から鱗の感激の連続でした』という読者カードが寄せられた」(p.173)。あーあ、目覚めちゃった。 メッコール…ではなく「日本酒が好きな西尾氏は」…「飲み会後に残った日本酒の一升瓶を私に持たせて電車に乗る、のが常であった。お酒が好きでない私が電車の中で一升瓶を抱えているのは恥ずかしかった」(同上)。メッ…
本書の著者である倉山満氏の著作は以前にも紹介した。 rtokunagi.hateblo.jp 刊行の時系列でいうと、本書が先であり、日本中世史のほうが後である。実際、上記の日本中世史の著作を読むにあたっては本書を先に読むべきかもしれない。 さて、本書は平安時代の始まる直前までの日本国の歴史に対する解説書であるが、本書にあるように戦後日本の歴史教育は皇国史観の批判という前提のもと、それまでの歴史教育を全否定してきたという側面がある。それは、神話を史実として扱うようにしないとかであればまだ納得するにしても、過去に生きてきた人の考えていた歴史像を現在の概念で否定するという、果たして歴史学の捉え方とし…
11月24日日曜日。朝から天気で風もない。この日はつくばマラソンで、みなさんがんばっていらっしゃる。せめて同じ時刻に、新川沿いのサイクリングコースを走ってみよう。2週間後に迫った八千代ロードレースの試走である。 風はないのだが、日差しが眩しい。気温は高くないけれども、走っていると体感温度は高く感じそうだ。私も、夏ほどではないが汗をかいた。しかし、2日前にkm7分ペースを維持できなかったような調子の悪さはない。規制がないので15kmまでだが、最後までkm6分40秒でクリアした。 この調子であれば、14.3km1時間50分の関門は大丈夫そうだ。日頃アップダウンのあるコースを走っているものだから、八…
『地底人王国』 (エリック・ノーマン)(大陸書房) 昭和51年6月 <世界の王> ・地上の支配者の前に「世界の王」が姿を現したか、その使者が現れたという話は数多い。ナポレオン・ボナパルトには、三度に渡って「燃える赤い人」が訪れ、この大武人政治家に予言を与えている。 ・「その夜、ナポレオンは、ぐっすりと眠り込んだが、夜明け近く、何か寝室内で動く気配がして、目を覚ました。ナポレオンは、強い光がひとつに集まって火炎の色をした人の姿になっているのを見た。その奇妙な訪問者は、気持ちの悪い声で言った。『私はフランスの赤い人だ。私は昔からフランスの支配者たちの前に姿を現してきた。私は、災厄の近いことを告げ知…
『2020年ごろまで世の中大転換する』 ミロクの世を作るプラズマ科学5次元テクノロジー 船井幸雄 徳間書店 2010/6 <アルザル人は日本人の祖先だった> ・以前、アメリカに墜落したUFOの乗組員の血液には、日本人に多くみられる遺伝子が含まれていました。彼らが、日本人の祖先であるという証拠なのです。 ・アルザル人はもともと地球の地下深くに住んでいたそうです。地球の核付近までいたるところに、彼女たちの住まいがあったといいます。地下の居住地どうしはトンネルでつながっていて、いつでもどこへでも行けて、トンネル内で通信もできたそうです。 何千年ものあいだ、地中で文明を発展させたアルザル人は、やがて地…
管理人です。 本人に取材もせず、客観的事実に対し、わざと悪意をもって書き直したWikipediaの下記の赤字部分に関して、1週間以内に削除しない場合、悪意の改変者を特定する。 悪意をもっている部分 元日本航空 客室乗務員を名乗り ➡名乗りと書くことで、いかにも自分で勝手に言っているように仕向けた印象操作である。 青山氏の経歴その他すべては、出版社、弁護団による裁判所提出書類をもって、事実であり、弁護士による確認を否定することになる。こういった悪意のある人物による、勝手な書き込みは許さなれない。 自ら調査して出版したとしている ➡している、という表現は、いかにも錯誤させようとする魂胆が見える表現…
ここ数年、本をゆっくり読む時間がなかなか取れない。 ブログを書き始めた頃は、前職で左遷されたばかりの頃で、すこぶる暇で本をむさぼり読んでいたのだが、特に転職してからここ1年くらいはとにかく忙しくて本を1冊通読する時間的な余裕がない。 ただ、インプットが毎日のネットニュースと新聞だけという生活では、当然不十分さを感じている。 最低限、日々起きている出来事以外の情報を掴んで自分の血肉にしていかないと、他人と差別化ができないはずだ。 そこで、何回か本ブログにも登場する機会があったが、「ビジネス書まとめ本」というジャンルの本をまた読もうと思う。 社会科学系や小説も好きなのだが、仕事やプライベートの成功…
さて。 眼鏡堂書店です。 眼鏡堂書店、は屋号というかペンネームみたいなもので実際の本屋ではないのですが、年に数回(1回かもしれん)、実際の本屋に限りなく近い存在へとメタモルフォーゼするのです! というわけで、11/3(日)東根市のまなびあテラスにて開催される一箱古本市に出店します。 一箱古本市@ひがしね 普段であれば、無軌道なラインナップで出店するのですが、今回は昨年亡くなった父の蔵書整理を兼ねています。そんな父の蔵書の中から、皆さんに読んでいただけるであろう本を中心にセレクトしています。もちろん、眼鏡堂書店の蔵書からも出品しますが。 お値段は、算数が苦手な眼鏡堂書店のアタマにやさしい、1冊1…