1971年「別冊少女コミック」11月号 萩尾ファンであれば本作が『トーマの心臓』の習作版だったと想像してしまうが本当は先に『トーマの心臓』が構想され執筆されつつあったのだが発表の場がなくやむなく先に短編として再構築された本作のほうが世に出ることとなった、という萩尾氏自身の説明があるということらしいです。 私も『トーマの心臓』の後で読んだものです。 ネタバレします。 ついに萩尾望都の大きな扉に辿り着いた気がする。 『11月のギムナジウム』折りしも今11月。 萩尾望都のギムナジウムもの、というと「女性が考えたほんとうの男子ではない天使のような美しさ」とよく評されていて私はそれが不満だったし今もそん…