Donald E. Westlake
作家、脚本家
アメリカのミステリ作家の巨匠。作品が一貫してハイ・レベルであることは驚異的。1993年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の巨匠賞を受賞。また、中野翠が愛好するミステリ作家としても、一部で有名。
主な代表作は下記の通りである。
ブルックリン生まれ。ニューヨーク州立大学に入学して2年間学んだ後、空軍で兵役生活を送り、復学して卒業した後は作家を志し、1958年頃から出版代理店や雑誌社に勤務する傍らミステリ専門雑誌に投稿を続ける。
そして1960年、27歳の時に発表したハードボイルド長編「やとわれた男」が高い評価を得てアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の新人賞にノミネートされ、それをきっかけとして作家として独立。
だが、第6作として発表した長編「弱虫チャーリー、逃亡中」からは一転して作風が変わり、これまでとはまったく異なったコミカルでユーモア・タッチの作品を発表するようになる。
その一方で初期作品に見られたハードボイルド風の作品も定期的に書き続け、リチャード・スターク名義では犯罪社会における暴力を徹底的に描き出した悪党パーカーのシリーズが、1962年の開始から書き続けられた。2008年12月31日死去。
(*はドートマンダーもの)