Hatena Blog Tags

ドナルド・E・ウェストレイク

(読書)
どなるどいーうぇすとれいく

Donald E. Westlake
作家、脚本家

  • 1933年7月12日、アメリカ/ニューヨーク州ブルックリン生まれ
  • 2008年12月31日、メキシコ/サン・アンチョにて死去(心臓発作)
  • 生名:Donald Edwin Edmund Westlake

概要

アメリカのミステリ作家の巨匠。作品が一貫してハイ・レベルであることは驚異的。1993年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の巨匠賞を受賞。また、中野翠が愛好するミステリ作家としても、一部で有名。
主な代表作は下記の通りである。

  • 1968年のMWAの最優秀長編賞を受賞した、コンゲーム小説の傑作として名高い「我輩はカモである」
  • 1970年の「ホット・ロック」からスタートした泥棒ジョン・ドートマンダのシリーズ
  • 1962年に開始した悪党パーカーのシリーズ(リチャード・スターク名義)

略歴

ブルックリン生まれ。ニューヨーク州立大学に入学して2年間学んだ後、空軍で兵役生活を送り、復学して卒業した後は作家を志し、1958年頃から出版代理店や雑誌社に勤務する傍らミステリ専門雑誌に投稿を続ける。
そして1960年、27歳の時に発表したハードボイルド長編「やとわれた男」が高い評価を得てアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の新人賞にノミネートされ、それをきっかけとして作家として独立。
だが、第6作として発表した長編「弱虫チャーリー、逃亡中」からは一転して作風が変わり、これまでとはまったく異なったコミカルでユーモア・タッチの作品を発表するようになる。
その一方で初期作品に見られたハードボイルド風の作品も定期的に書き続け、リチャード・スターク名義では犯罪社会における暴力を徹底的に描き出した悪党パーカーのシリーズが、1962年の開始から書き続けられた。2008年12月31日死去。

著作リスト

ドナルド・E・ウェストレイク名義

  • 『やとわれた男』(1960) The Mercenaries (The Smashersに改題)
  • 『殺しあい』(1961) Killing Time (The Operatorに改題)
  • 『361』(1962) 361
  • 『その男キリイ』(1963) Killy
  • 『憐れみはあとに』(1964) Pity Him Afterwards
  • 『弱虫チャーリー、逃亡中』(1965) The Fugitive Pigeon
  • 『我輩はカモである』(1967) God Save the Mark
  • 『誰がサシ・マヌーンを盗んだか?』(1969) Who Stole Sussi Manoon?
  • 『ホット・ロック』(1970) The Hot Rock *
  • 『強盗プロフェッショナル』(1972) Bank Shot *
  • 『警官ギャング』(1972) Cops and Robbers
  • 『ジミー・ザ・キッド』(1975) Jimmy the Kid *
  • 『二役は大変!』(1975) Two Much!
  • 『聖者に救いあれ』(1975) Brothers Keepers
  • 『踊る黄金像』(1976) Dancing Aztecs
  • 『殺人はお好き?』(1977) Enough
  • 『悪党たちのジャムセッション』(1977) Nobody's Perfect *
  • 『空中楼閣を盗め!』(1980) Castles in the Air
  • 『逃げ出した秘宝』(1983) Why Me *
  • 『ニューヨーク編集者物語』(1984) A Likely Story
  • 『天から降ってきた泥棒』(1985) Good Behavior *
  • 『嘘じゃないんだ!』(1988) Trust Me on This
  • 『聖なる怪物』(1989) Sacred Monster
  • 『骨まで盗んで』(1993) Don't Ask *
  • 『最高の悪運』(1996) What's the Worst That Could Happen? *
  • 『斧』(1997) The Ax
  • 『鉤』(2000) The Hook
  • 『バッド・ニュース』(2001)Bad News *

  (*はドートマンダーもの)

短編集
  • 『ウェストレイクの犯罪学講座』(1978) Just One of Those Days and other Stories

リチャード・スターク名義

  • 『悪党パーカー』シリーズ(1962〜)

タッカー・コウ名義

  • 『刑事くずれ』シリーズ(1966〜)

サミュエル・ホルト名義

  • 『殺人シーンをもう一度』(1986) One of Us Is Wrong
このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

関連ブログ