オジー・コタニ『カニ・キーホーアル』(1995年、Dancing Cat Records) 流麗だが華美にながれないスタイル。プンチャンプンチャンでここまで優美になるものなのか。ゆるやかな大洋の、寄せてはかえす波のような音楽。 *** タイトルは「Sound of Slack Key」の意。図書館でいくつかCDを借りてライナーをみると「キ・ホアル」だったり「キー・ホーアル」だったりするが、You Tubeでハワイのひとがしゃべっているのをきくかぎり、どちらでも伝わりそうである。 ナイロン弦をつかっているから、というわけでもないだろうが、本作はところどころクラシックっぽい雰囲気がある。とくにエン…