反復(新装版) 作者:アラン・ロブ=グリエ 白水社 Amazon アラン・ロブ=グリエの『反復』、読み終える。訳者の平岡篤頼があとがきでロブ=グリエと食わず嫌いせずに、深読みしたり、構えずに、ミステリー(ただしオチのない、謎解きのない)として読んでほしいと述べている。ええと訳者曰く「B級エンタテイメントとしての推理小説のパロディ」か。 「私」が空間軸と時間軸が取り払われた迷路でさまようさま。そのリフレイン。まさに、ロブ=グリエ。 ヌーヴォーロマンとかアンチロマンとかブームの去った後に、読み出した。当時の文学少年・少女の通過儀礼みたいなものだったのだろうか。 ナタリー・サロート、サミュエル・ベケ…