高橋健太郎 ビートルズのエンジニアに大抜擢された19歳のエメリック 1965年8月、ジョージ・マーティンはEMIから独立。ロン・リチャーズらとともにアソシエイティッド・インディペンデント・レコーディングス(AIR)を設立した。マーティンは外部プロデューサーとなったが、ビートルズとの関係は変わることなく、同年の後半はアルバム『ラバー・ソウル』の制作に費やされた。 マーティンやリチャーズの退社で、EMIのA&R部門は手薄となった。そこでEMIは1966年2月にノーマン・スミスをA&R部門へ異動させた。もともとはミュージシャンで、音楽的な才覚にも富んでいたスミスはエンジニアからプロデューサーに昇進。…