ξ 近代思想は、市民(ブルジョア)の「自由」を掲げ新たな政治システムを創ってきた。 その経済システムとなる資本主義を正当化し、市民主義社会を形成してきた。 こうして先進資本主義国家は経済的に繁栄し、自由な行動や豊かな消費が広範に実現された。 資本主義にはそもそも格差原理があること(持てる者にカネが集まる、カネがカネを呼び込む)はマルクスの時代からわかっていたものの、驚くほどの経済格差が世界に拡がった。 しかし大きな景気後退があれば、かえって、公共福祉強化を志向しない、新自由主義のような主義主張も広まることになった。 だがしかし、資本主義の正当性を否定する新たな政治・経済システム(=ポスト資本主…