2022年年末、東京の下高井戸シネマで開催された「’70-’80年代ほぼアメリカ映画傑作選」で、連日満員を記録したジョン・カサヴェテス監督『ハスバンズ』と、ジョナサン・デミの『メルビンとハワード』が、この夏、7都市で拡大アンコールとして順次公開されている(カサヴェテスの『グロリア』も新たに追加)。 その中から、今回は『ハズバンズ』を取り上げたい。 youtu.be 「インディペンデント映画」の父と称され、現代映画に多大な影響を与え続けた映画作家、ジョン・カサヴェテス。『ハズバンズ』は1970年に発表された作品で、この作品をきっかっけに俳優として共演したカサヴェテスとベン・ギャザラ、ピーター・フ…