「ディスタンクシオン」はフランスの社会学者ピエール・ブルデューが書いた本、大著にして名著。単語としてはフランス語で「区別」を意味するらしい。たまたまNHKの「100分de名著」のブルデューの最終回の最後の10数分を目にして、面白そうだったのでその名著を買おうと思ったらあまりに高価で、内容も難解だということがわかったので、同番組のテキストを買った。 薄っぺらいテキスト(実はKindleだが)でも、余りある衝撃だった。ディスタンクシオン(のテキスト)には、私の深いところに隠してあった劣等感をえぐり出すような感覚があった。 ざっと言うと、自由に選択していると思っている趣味、例えばクラッシック音楽が好…