どんなハーブが好きかと聞かれたら、ローズマリー、カモミール、ミントなど次々浮かんで困るけど、やっぱりセージかな。 古代ギリシア、ローマ時代から万能薬として使われてきた聖なる薬草セージ。学名のsalviaには「救う」「癒す」という意味があり、「救世主セージ」と呼ばれていたという。 現存する最古の修道院の庭園図面にもセージが登場するし、カール大帝は皇帝庭園の最も良い場所にセージを栽培するように指示したというから、どれだけ重要な植物だったのかがわかる。 ヨーロッパには古くからこんな言い伝えがあるそうだ。 「庭にセージが繁っていたら、病で死ぬことはない」 「長生きしたけりゃ5月にセージを食べなさい」 …